これを受けてマネックスグループの株価は5日と週明けての8日も連続ストップ高で好感されています。
4日の終値が745円で8日は1045円のストップ高ですから凄い勢いです。
しかも明日以降もまだ上がって3営業日連続ストップ高の可能性までありますからね。
SPACを活用して来年上半期に上場させて、調達資金は販促やサービス開発に充て顧客基盤を拡げるとしています。
トレードワークステーションはプロ投資家を中心に約16万口座で預かり資産113億ドル、21年3月期の売上253億円、純利益25億円で上場後も引き続きマネックスの連結子会社となる。
米国内での規模は大きくありませんが、何と言っても親会社である日本のマネックス証券が手掛ける米国株サービスを支える子会社ですね。
ライバルであるSBI証券と楽天証券の米国株はインタラクティブ・ブローカーズ証券(以下IB証券)が取り次ぎしています。
SBIや楽天が顧客から徴収した売買手数料から常にIB証券が自らの利益を乗せて設定した卸料金が引かれる訳で、それ以下には絶対に下げられない制約になります。
一方、マネックスはトレードステーションの設定した卸料金が連結グループの中で完結する支払いと受け取りになるので消去されて(取引がないものと見做され)、米国株取引に掛かるコストはトレードステーション側で発生する米国取引所への支払い等軽微なコストだけとなり、極めて利益率の高いサービスとなっていることが想定されます。
このような形態で提供しているからこそ、恒久化はしていませんが買付時の為替手数料0銭を継続しても利益率の高い売買手数料だけでカバー出来ているのでしょう。
マネックスが2011年にトレードステーションを約4億ドルで買収しましたが、マネックス証券にも強みをもたらしてくれて大変良い買い物だったのではないでしょうか?
今後も米トレードステーションの米国内での地位向上と共に、マネックス証券が米国子会社を上手く利用して他社が真似できない多様で低廉なサービス提供を期待します!

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