積立金額ベースではなく販売額でのトップです!
ネット証券の中でSBIを抑えて1位ではなく対面の野村證券をも上回っての業界トップです!
依然として金融資産が大きめの中高年が主要顧客である対面証券に預かり資産残高の規模ではまだまだ敵わないと思われますが、対面証券による顧客への短期的な投信回転売買推奨もやりにくくなって対面の新規販売額が落ち込んだことも楽天を首位に押し上げた一因のようです。
確かなことはネット証券の雄であるSBI証券を投信販売額ベースで2021年第二四半期に上回りネット証券のトップに立ったという事実!
SBI証券も独自の投信マイレージサービスにより最大還元率0.2%でポイント付与を行い、投信においても人気で支持されているネット証券です。
今年4月からは楽天証券のポイント付与率0.048%に対抗するため、低信託報酬のファンドについては信託報酬の販売会社受取分全額を還元する(=どれだけ売っても利益ゼロのはず)ポイント付与率アップも行っています。
楽天証券も8月からは一律0.48%だった還元率を改善と改悪を交えて上下に幅を広げしましたが、改悪により還元率が下がったファンドは10銘柄に留まりました。
楽天のポイント変更は8月からですが、約1900銘柄については還元アップする改善を含んでいるので販売額にはプラスに寄与したかも知れません。
SBIの楽天対抗ポイント付与率変更があまり功を奏していない結果が楽天の第二四半期における投信販売首位なのかも知れません。
また、楽天証券の投信販売額を押し上げた最大の要因と思われる楽天カード積立に対抗したSBIの三井住友カード積立が6月30日に開始されましたが、まだ立ち上がりでSBI証券の販売額押し上げに寄与せず更に差を拡げられた可能性があります。
しかしながら、三井住友のレギュラーカードで0.5%の還元では楽天カード1%還元を規模で上回れる筈もなく期待していた層からは落胆されているケースも多く、今後もSBIのクレカ積立が楽天から奪い返す武器になるとも思えません。
口座開設数でネット証券の雄SBI証券に迫って来た楽天証券がその強固で高かった牙城を崩し始めたサインがSBI証券を抑えての投信販売首位かも知れません。
両社はプレスリリースでも互いを意識して業界トップをアピールして来ました。
SBI証券は3月22日に600万口座達成をリリースしましたが、同時に資産残高と株式売買代金でもネット証券首位であることを誇っています。
楽天証券は5月19日に600万口座達成をリリースし、SBIに猛追し抜きにかかっていることをアピールしています。
楽天証券が1月8日に預かり資産10兆円突破をリリースすると、SBIが6月末で20兆円突破を公表。
(6月末で楽天は13兆円弱だが、両社共に連携している銀行預金残高を含む数字と思われるので参考程度)
今後も両社がしのぎを削って健全な首位争いをすることが顧客にとっての利便性向上やコスト低下に繋がると思うので、SBI証券の尻に火をつける楽天証券の更なる追い上げを期待します!

コメントを書く