年末にリリースされた楽天証券・銀行の改悪を取り上げようかと思いましたが一旦置いていて、新年のホットなニュースでも!?
マネックス証券が新生銀行との業務提携に基づく「新体制」でのサービス提供を本日発表しました!
●マネックス証券・新生銀行間の即時入出金(手数料無料)
●新生銀行からマネックス証券への外貨即時入金(手数料無料)
●マネックス証券から新生銀行への外貨おまかせ出金(手数料無料)【新生銀行仲介かつ出金先登録が新生銀行のお客様】
●新生銀行からマネックス証券へのシングルサインオン【新生銀行仲介のお客様】
●新生ステップアッププログラムのステージ判定対象【新生銀行仲介かつ出金先登録が新生銀行のお客様】
両社のとても濃密な関係で行わる相互サービスであり、業務提携で煮詰めた来たサービスを新年にそのままリリースしたものと想像できます。
しかしながら状況は大きく変わり新生銀行はSBIグループにTOBを仕掛けられ成立し、昨年12月17日付けて連結子会社化されています。
北尾氏がこの提携関係を許して新生銀行がマネックス証券に手を貸し続けることが起こり得るでしょうか?
だからこそ、マネックス証券は急いで発表して譲る意思はないと示しているのかも知れません。
実際にSBIグループが新たな役員を新生銀行に送り込むのは2月初旬の臨時株主総会後と言われています。
マネックス証券から見れば既に会社同士でハンコ押して締結した提携も契約も有効であり粛々と強行に進めるだけだと。
ただ、直ぐにひっくり返される可能性が高いことを発表して事実そうなれば、マネックスが顧客からの信頼を失うので、北尾氏が直ぐには反故に出来ないという勝算があっての行動と推測されます。
また、マネックス証券は昨年12月30日更新のお知らせとして「マネックスカード投信積立 2月下旬より開始予定」をアナウンスしました。
サービス概要も「予定」ですが、月額上限5万円で付与率1%(予定)です。
但し、「内容が変更になる場合があります」との注意書きがあります。
マネックスカードも新生銀行グループのアプラス社との提携により発行しているので、額面通りに受け取ればSBIの子会社がマネックス証券の投信積立サービス1%還元に手を貸すという不思議な構図が生まれます。
こちらは開始時には新生銀行の経営もSBI側が送り込んだ人物が指揮している筈ですが、止める術はないのでしょうか?
まあ、とにかくマネックスがSBIには一切触れずに新生銀行との提携事業を強行しているのも不思議なのですが、顧客に対する丁寧な説明が必要なのではないですか?
見切り発車で出発進行する時点では問題なくても、この列車はいつまでどこまで進むことが出来るのか?
SBI子会社である新生銀行の店舗で投信販売をマネックス証券にいつまでも取り次いで、ライバル証券会社にお客さんを差し上げるようなお人好しが経営のトップに居る訳ではないのです。
これらの提携を阻止したかったこともSBIが新生銀行を買収した理由の1つの筈です。
当たり前ですが、SBIが支配する新生銀行は可及的速やかにマネックスとの提携を解消してそのままSBI証券に切り替えるように動くでしょう。
新生銀行が完全にSBI色に染まる前にとにかく既成事実を作って動いてしまうことで差し戻しも難しくさせる面もあっての行動かと思いますが、顧客の1人としては事態がはっきりするまではこの見切り発車には乗れません。
SBI傘下入りで今後の提携関係に支障をきたすことは明らかであり、今後の方針と方向性についてマネックス証券並びに新生銀行、或いはSBIグループからの丁寧な説明が必要だと思います。

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