24日のNYダウは32300ドル前後まで暴落した後は上昇に転じて週末金曜日は34000ドルを回復して引けました。
24日の日経平均は25775円まで暴落しましたが、その後は上昇に転じて先週末の日経平均先物は26960円で引けました。
民間に犠牲者が出ている状況であまり書きたくはありませんが、「号砲と共に買え」という相場格言通りの展開で侵攻の事実によるショック下げの後は相場が急回復となりました。
市場が警戒していた経済制裁が予想よりロシアに甘かったこと、米FRB利上げペースの和らぎが意識されたことが主な理由でしょう。
週末の日経平均先物価格を引き継げば週明けの日経平均は27000円前後での寄り付きが予想されるので、一旦の「市場の悲観」は脱するかに思えましたが、話はそれ程単純ではないようです。
週末に欧米諸国がロシアの銀行をSWIFT(国際銀行間の送金・決済システム)から排除することで合意しました。
これは市場が恐れていた経済制裁です。(=当初の制裁内容にこれが含まれなかったから安心して上昇した)
但し、全部の銀行ではなく一部であり、週明けの市場の反応が下方向であることは間違いないと思いますが、どこまでの下落(or暴落)となるかは読めません。
まずは週明けの為替市場から動くと思いますが、株式市場としては東京時間からSWIFT排除ショックで日経平均がどこで寄り付き、場中にどこまで下げるかが注目されます。
戦争をネタに売買が不謹慎云々とか言ったり聞こえたりしますが、投資家が相手にしているのは森羅万象を織り込む相場であり、それを動かす要因が何であれ売買の判断を下すことは当然であり罪悪感を覚えては駄目だと思います。
相場とは別にウクライナ侵攻による被害が最小で事態が解決に向かうことを切に願います。

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