全ては漏れ伝わった案であり、以下に述べることもその不確定情報を基にした私の推測若しくは妄想に過ぎないことはご留意下さい。
ブルームバーグが「複数の関係者が明らかにした」案として伝えたのは、
●年間投資枠を「つみたて」60万円、「一般」180万円に拡大する
●両NISAを併用可能として計240万円まで非課税投資を可能とする
●生涯投資限度額は1600万円−2100万円への拡大を求める案もある
金額は議論の最中であり反対意見により今後変更される可能性も大ですが、どうやら固そうなのは「つみたて」と「一般」の併用可能!
このブルームバーグ情報と先週書いた岸田総理の「つみたて」「一般」双方枠拡大発言のニュアンスが繋がりました。
やはり岸田総理は金融庁案の「つみたて」をコアとするNISA拡充策にノーを突き付けて、「一般」と「つみたて」がNISA制度の両輪であってどちらが主でも従でもないというニュアンスを含ませた可能性が高いと思います。
(発言でも先に「一般」を持って来ることで存続と「つみたて」の従ではないことを強調)
従って、廃案になった新NISAにあって金融庁が今回の拡充策でも含みを残したような「つみたて」しなければ「一般」枠は使わせないというトチ狂った官の強制や妙な宗教は政府に否定されてボツになったと思われます。
これに関しては岸田政権のベリーベリーグッジョブですが、立ち入ってバイアス金融庁を批判するとそれだけで記事が終わってしまうので今日はこれだけで。
これまでの選択制をやめてNISA利用者に「つみたて」と「一般」の両枠全プレ案も岸田発言ニュアンスを含めて固いのではないかと思います。
何故なら併用可にすることで投資枠がほぼ倍増するので金額の目処もほぼ達成です!
現状の総投資限度枠は「つみたて」800万円「一般」600万円どちらかの選択なので、併用化になれば総限度枠は単純に1400万円に増えるので倍増させたやったと言える訳です!?
これを踏まえれば生涯投資限度枠1600万円なんて気持ち増枠する程度だし、2100万円なら1.5倍でまあ頑張ったと言えるかな。
わかりやすくインパクトを与えるために生涯投資枠2000万円に設定する可能性も充分あるかなと思います。
(金融庁の報告書から切り取られて物議を醸した老後何万円問題も2000万円だし!?)
「つみたて」「一般」の両方使えるなら誰も「つみたて」を選ばないという意見もありますが、これは生涯投資枠を個別に設定することで対応すると思います。
「つみたて」「一般」のどちらかだけを使うのも勿論自由だが生涯投資枠は約半分に減りますよと。
もう一つ気になった記事は日経が報じた
●現行制度の投資実績を生涯枠に参入すると金融機関のシステム整備負担が重い
●故に新旧制度を分離し、現NISA利用者は新制度の投資枠をゼロから使える案を検討
上段は平たく言えば現行から新拡充NISAへのロールオーバーは不可になると言っているように思えます。
しかしながら、廃案となった複雑怪奇な新NISAでも現行からのロールオーバーは可能だった訳で拡充NISAでは更にどれだけ負担が増すのかは疑問です。
下段も明瞭ではありませんが、この案が通れば現NISAはロールオーバー不可で期限が来れば終了し、新制度では現制度での投資実績は一切関係なく枠ゼロからスタートすると言っているようです。
えっ、具体的にはどういうこと?
一般NISAならまあわかるんですよ。
2023年で終了する制度だった訳で、2023年に投資した分も非課税期間は2027年に終了する訳で、2024年からは現行制度で新規投資不可能となり新制度がスタートするのだから。
2018年から始まった「つみたて」NISAは非課税期間20年で2023年投資分の非課税期間終了は2042年です。
どうやら2018年から2023年に投資した分は20年非課税を受けられた上で新制度ではゼロから枠がスタートするので大変お得だったと言っているような!?
さすがに旧制度は残ったままで新制度と並行して20年間で800万円の投資可能ってのはやり過ぎだからないでしょう!?
「一般」より「つみたて」を選んで新制度と並行して40万円x6年間(2018-2023年)=240万円分に20年非課税を受けられる人達がシステム整備のお蔭で「勝ち組」になるかも知れませんね!?
これら不明瞭事項の明確化も含めて今後の議論を見守りましょう!

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