どこをどう拾ったのか1ドル103円と書きましたが、正しくは115円でした。
よって、ドル円レートが昨年150円を超えて外貨建資産額を押し上げたのは21年末に対して最大て30%程度であり、22年末の131円では14%程度の押し上げ効果になるので数字は訂正しています。
それでも株価変動を打ち消して飲み込む程に為替レートの変動が大きかったことは事実であり、記事の趣旨には変更ありません。
この流れで今回も為替について記事を書いてしまいましょう!?
円高の流れは継続して先週末は1ドル130円を軽く割り込んで127円台まで円高が進みました!
これは昨年4月頃のレート水準であり、超ハイスピード円安と言っても150円を付けるまではそこから6カ月を要したのに対して、実は円高スピードの方が超速であり127円に戻るまでに3カ月しか要していません。
21年末の115円に対しても外貨建資産押し上げ効果は10%程度の上昇に過ぎず最早過度な円安水準とは言えません。
1ドル150円の頂は最早遠くなりにけり!?
このままのスピードで行けば2月中にも1ドル115円レベルに達してもおかしくはなく、えっ昨年大騒ぎした超絶円安は何だったのかという展開にもなりかねません。
一方で年明け後も企業が様々な値上げを公表して日本の物価高騰を実感する方も多いと思いますが、10月の1ドル150円に悲鳴を上げながら各社が経営会議で苦渋の再値上げ決断をして現在公表や値上げ実行されているパターンも多いと思われます。
タイムラグがあるのは仕方ないと思いますが、これだけ円安が緩和されて来た状況では値上げを一旦棚上げ凍結して現状価格で頑張ってみる決断をして欲しいですね。
まあ1ドル130円台で喜んで為替予約を入れてしまってしばらく円高効果を活かせないという企業もあるとは思いますが、後からそれを笑うのは簡単ですが企業の社長やCFOや経理担当者が簡単に予想できるなら脱サラしてFXでもやって儲ければいい訳で、企業業績を背負いながらの為替予想は簡単ではありませんね。
米国のCPIが落ち着き始めて利上げ幅圧縮を織り込んでその先の利下げ予想まで見据え始める。
一方、日本は今週の日銀金融政策決定会合でも追加の政策修正が取り沙汰されている状況で本当に実行されれば更に急速円高が進行してもおかしくはない。
動かなかった日本の金利がアップ方向、織り込んでいる予想米国金利ダウン方向なら「円高」という予想にしかならないのですが、そう簡単に事が進まないのも為替レート予想です。
昨年の1ドル150円台で為替介入した際には批判もありましたが結果としては天井を当てて(というより無理矢理天井を作るために介入して反転させる訳ですが)上手くやりましたね。
今年は1ドル100円割れの円高で円売り為替介入する事態になれば笑えますけどね!?
タイムラグで商品・サービス価格の値下げ(値上げ取り止め)に反映されるまでは消費者もまだしばらくの我慢が必要ですが、企業から見ればこれだけ短期間に為替が乱高下すれば円高に振れたからと簡単に値下げする(=再度値上げに転じて消費者が呆れて離れるリスクを冒す)のは避けたいでしょうね。
ということで、予想はせずとも今年も暴れん坊将軍かも知れないドル円レートからは目が離せませんね!?

コメントを書く