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2023年12月22日

インド株投信の競争激化!先物運用でも成長投資枠採用とSMTAMが信託報酬0.308%で参入!

2023年はインドの株価指数も史上最高値を更新しつつ堅調に推移しましたが、日本においては低コスト投信が複数投入され手数料競争も激しく繰り広げられた1年でした。
高コストで手を出しにくかったインド投信がいつの間にか新興国の中では最安レベルの信託報酬と言えるまでに下がって来ました。

来年の競争へも続く今年最後の一撃は三井住友トラストアセットが投入した「SMTAMインド株式インデックス・オープン」です!
信託報酬が驚愕の年間税込0.308%!これインド株ですよ!

設定が12月15日で始まったばかりなのでまだ評価不能です。
今のところauカブコム証券での取り扱いは決まっているので、順次大手ネット証券では取り扱いが始まるものと思います。
信託報酬の販売会社取り分が税抜0.1%なので、SBIや松井で取り扱いが始まればインド投信で実質信託報酬0.208%の驚愕コストとなりそうです。

運用の中身もまだわかりませんが、対象指数は円換算配当込みのNifty50指数で、現物取引・株価指数先物・他のいずれか又は組み合わせで運用すると曖昧な書き方しかしていませんが、おそらく大和やauと同じく100%近い先物運用になるのではないかと予想します。
その2ファンドと比べてもコストで0.16%程度下回り、低コストインド投信の中でも頭1つ抜けているので他社の追随含めて動向はチェックしておきたいですね。

さて、大和アセットの「iFreeNEXT インド株インデックス」が滑り込みで12月1日に新NISA成長投資枠の対象になったと発表されました。
私が以前のエントリー(↓)で指摘したように先物運用であることから金融庁が許可せず調整に手間取ったものと推察します。

【NISA成長投資枠でiFreeNEXTインド株インデックスが購入不可のトンチンカン金融庁規制が炸裂するか!?】
http://financial-free-fx.seesaa.net/article/499900587.html

一方で、SBIアセットの「SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス」は9月設定にも関わらず10月には成長投資枠対象と公表されました。
こちらは現物運用なので拒否される理由もないのですが、現時点の純資産はSBI157億円に対して大和525億円。
(まあSBI専売で後発なのに直ぐに100億円集めたSBIの方の勢いが勝るのは確かだが)

SBI証券における販売金額(週間)はSBI10位に対して大和15位、NISA販売金額(週間)はSBI5位に対して大和6位。
パフォーマンスはまだSBIの実績が浅くて比較できる段階ではありませんが、1カ月騰落率を見るとSBI+4.25%に対して大和+4.48%で勝ります。
もし、この両ファンドの一方だけがNISA対象でもう一方が不適格という扱いを受けるなら、あまりにもトンチンカンな規制であり不可解です。
どういう経緯を辿ったかは不明ですが、ギリギリの段階で金融庁側が「正義」として定めたはずの「デリバティブはヘッジ目的に限る」というルールを曲げるしかなかったのでしょう。

金融庁と同じように先物は長期投資に適さずコスト高になると頭ごなしに否定して受け付けない固定観念を持っていると選択を間違えるかも知れませんね!?
(金融庁もこの件に限らずNISAでアレコレ規制を掛けて上から目線で番人をやるなら正しい判断を迅速に下すためにもう少し勉強して頂きたいですね。)

インドの場合は現物投資もコスト高なので、連動指数がSENSEXとNifty50の違いはあれ、どちらのファンドがより高いリターンを生むかは見物です。

一時期はSBI・iシェアーズが人気でも大和iFreeに大きな差を付けましたが、懸念されていた新NISAで引き続き購入できる安堵とパフォーマンスで今のところSBI・iシェアーズに勝ることもあってかSBI証券内でもインド投信の人気トップを2分するレベルまで盛り返してきました。
この競争へ更に低コストとなるSMTAMインドも絡んで来て欲しいですね。

今のところコレを買っておけば大丈夫と言える低コストの定番インド投信は決められないですね。
パフォーマンスを比較するにも最低1年、詳細コストが判明するのも設定から最低1年なので、2024年は思い入れも決め打ちもせずにこれらファンドの競争をフラットに眺めた方が良いと思います。

インド株投信の信託報酬が0.3%-0.4%台で3つも4つも選べる環境にあるのは最高値を更新するインド株価指数の好調さ故なので、ちょっとスピード違反で24年は反動もあるかも知れませんが引き続きインドの力強い成長にも期待します!

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posted by 韋駄天太助 at 17:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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