三菱UFJアセットがeMAXISシリーズに信託報酬0.44%で2月22日に設定しました。
個人的には競合商品と比べて魅力を感じませんが、販売会社が楽天とマネックスの2社に限られる中の1カ月程度で純資産は100億円間近に迫っています。
昨年12月に信託報酬最安の0.308%で設定されたものの当初の販売会社がauカブコムに限られ伸び悩んでいたSMTAMもSBI証券が追加されたことで純資産が30億円を越えてきました。
そして、マネックス証券が大和「iFreeNEXT インド株インデックス」を3月26日からiDeCoで取扱開始すると発表しました!
iDeCoで新興国単国のインド株投信とか驚きです。
先進国でも国別なんて日本と米国だけだと思いますが、60歳までは基本引き出せない老後資金の形成に「インド」ですからね!?
大和インドの純資産が1000億円を突破したこともファンドの長期持続性という観点では背中を押したかも知れませんね。
SBI専売の「サクっとインド」も順調に資金を集めて純資産が400億円を越えています。
遂には後追いモノマネ大好きな楽天プラスシリーズも参入して4月5日にSMTAMの最安値同値となる信託報酬0.308%でインド株投信をリリースします!
これまでのプラスシリーズの販売実績を考えると、ファンドの相対評価とは関係なしに資金をラクラク集めるだろうと予想できます!?
かなりの過当競争にはなって来ましたが、大和が競争に負けなければ今後5年以内にiFreeNEXTインドは1兆円ファンドに育つのではないでしょうか?
各社が群がってもインデックス型インド株ファンドで分け合うパイは充分にあるという結果になるかも知れません。
さて、運用期間はまだ長くて1年なので、SBI証券で購入可能なインデックス型インド株投信の3カ月騰落率を比べてみましょう。(3月21日時点)
大和:△7.29% > SMTAM:△6.71% > auAM:△6.56% > SBI:△5.86%
やっぱり私の推しである大和インドが(直近3カ月においては)勝ちました!
3カ月では短すぎてあまり意味を為さないという前提で薄っぺらで粗々の分析をしてみましょう!?
わかりやすいので信託報酬0.468%のauAMを基準にします。
首位の大和が信託報酬0.473%なので差は小さく、3カ月での騰落率差異△0.73%に寄与するのは▲0.0014%に過ぎないので信託報酬差による影響は無視できます。
先物運用100%のauAMに対して大和は昨年12月中から現物と先物のミックス運用に変えているので、この3カ月においては現物を取り入れたことによるパフォーマンス向上が大きく寄与したのかも知れません。
1年ベースでは3%の差異になってしまうので全てがミックス運用の好影響によるものとは言えずに最大要因でもなく複数要因の1つかも知れませんが、ミックス運用の効果は明らかにあって先物100%のauAMに差を付けたと推測されます。
それは同じく先物100%運用のSMTAMがauAMの騰落率に近いことからも推察されます。
信託報酬最安0.308%のSMTAMはauAMに対して3カ月で△0.04%騰落率を上回ることが期待できますが、実際の騰落率差異は△0.15%なので信託報酬率以外の要因(△0.11%)が大きいようです。(逆に言えば、同じ先物100%ではこの程度しか差が生じない)
このことからも△0.73%も上振れした大和は現物/先物ミックス運用という武器により差を付けたと推察されます。
現物100%(ETF運用)のSBIが騰落率で一番劣りますが、大和との差は3カ月で▲1.43%になります。
それ以前の期間から先物運用勢に騰落率で劣ることが多いように見受けられ、連動対象がSENSEX指数とNifty50指数の違いもあり一概には言えませんが、やはり現物100%運用によるキャピタルゲイン課税のマイナス影響は小さくないのかなと推察します。
インデックス型インド株投信の売れ行きを見ていると、先物なんてイヤイヤ唯一の現物100%運用だから安心のSBIとか、eMAXISシリーズだからとか、きっと実績ゼロの楽天プラスシリーズも同様に資金を集めることと思いますが、中身を見ず理解もせずブランドや看板に集まる資金が多いように思います。
今のところ信託報酬年間0.1%の差を気にすることなく騰落率と運用方法を注視して、信託報酬が誤差程度で高めの大和iFreeNEXTを外す理由が見当たりません。
SMTAMも純資産が増加して現物運用を取り入れられるようになれば信託報酬最安を武器に大和の騰落率を越えられるようになるかも知れません。
これだけインデックス型が増えると唯一SENSEX指数に連動で現物100%のSBIも個性は光るので、パフォーマンスで劣後し続ける現状が改善されるかにも注目です。(ファンド側で打てる手がほぼないことは痛手ですね)
そして、楽天がプラスシリーズというだけでラクラク資金を集めるのでしょうね。
競争は歓迎ですが、運用会社にとっては過当によりインド株ファンドがブルーオーシャンからレッドオーシャンに変わり兼ねないですね!?

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