グルーバルXらしく(?)人気化マーケットにも正攻法では投入して来ません。
Mirae Asset India Select Top 10+ Index指数に連動させますが、この指数はインドを代表する企業15社で構成され、流動性の要件を満たした銘柄の中から(細かいことは端折りますが)時価総額上位の銘柄を選定します。
信託報酬は税込0.7185%に設定されていますが、インデックス投信が0.3%前後の競争になっているのでもう少し頑張って欲しかったところ。
でも、そういう競争に巻き込まれないように色を付けて信託報酬を維持するのがグローバルXの考え方なんでしょうね。
一方で「auAM Nifty50インド株ファンド」は4月26日に信託報酬(年率税込)を0.4675%から0.297%に引き下げました!
昨年からワラワラと登場したインド株インデックスファンドは殆どがNifty50指数連動であり、後出しのSMTAMと楽天が税込0.308%で設定して来たので、純資産総額が伸び悩んでいて運用会社の名前でも負けてしまうauAMが利益を削っても最安値の椅子を取りに来たということでしょう。
同じ指数に先物で連動させる投信ばかりなので過当競争の中で差別化するのは価格程度ということになりますね。
グローバルXは「トップ10+」が紛らわしいのですが「トップ15」と明確に定義されています。
ボンベイ証券取引所(BSE)の上場銘柄を対象にするようなので、Nifty50よりBSE SENSEX指数に近いと思われます。
15銘柄は少ないように感じるかも知れませんが、BSE SENSEX指数は30銘柄なので半数です。(Niftyでも50銘柄)
銘柄が少なくなるから分散が出来ずに偏るかというと新興国の場合そうとも言い切れません。
「SBI・i シェアーズ・インド株式インデックス・ファンド」の対象ETFは連動対象がSENSEX指数なので直近の業種別構成比を見てみます。
金融37.4%、情報技術14.3%、エネルギー11.6%、生活実需品8.4%、消費財サービス8.3%
やはり単純な時価総額だと金融が4割近くとなり、これは新興国の指数全般にあてはまる傾向です。
Mirae Asset India Select Top 10+ Index指数の直近における業種別構成比は、
情報技術19.7%、金融19.0%、通信12.2%、ヘルスケア11.6%、エネルギー10.9%
となっていますが、業種の表記や区分が若干異なる可能性はあるものの、9業種から1銘柄は選ばれ、かつ1業種で3銘柄は選ばない仕組みになっているので金融の比率は抑えられて業種別の偏りは主要指数より小さいと言えます。
ということで、インド横並びのインデックスファンドの中でユニークなETFを投入して来たと思います。
ただ、今となってはインド株インデックスで0.7%台の信託報酬は高い部類なので、基本は0.4%前後のインデックスファンドから選べば良いと思います。
それなりにインドにのめり込んでいる投資家が色を付けてアロケーションするには良い選択肢になるかも知れません。
それと投信よりETFを好む人には野村のNEXT FUNDSインドが税込1.045%と価格競争に我関せずで下げていないので、「グローバルX インド・トップ10+ ETF」の方が安くて良いかも知れません。
但し、Nifty50のように先物運用したくてもTOP10+の先物がある訳なく100%現物運用となると思われ、キャピタルゲイン課税等の影響で指数に対して想像以上に下方乖離する可能性もあり、運用開始後しばらくは飛びつかずに観察した方が良いかも知れませんね。
インド株インデックス投資に新たな選択肢が加わることは歓迎したいし、信託報酬をもう少し頑張って貰いたかったところですが、横並びインドにおけるグローバルXのユニーク商品投入は評価したいと思います!

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