2024年05月31日

取引手数料0円のDMM米国株が静かに改悪して大手ネット証券と横並び価格に!?

DMM.com証券は米国株の取引手数料を2019年12月から無料化して注目を浴びましたが、静かに目立たぬように6月から手数料を改定し有料化するようです。

公式サイトに手数料値上げのお知らせはありませんが、5月24日付で「外貨決済サービスの開始予定」に関するお知らせがあるので中を見てみると、
フムフムこれまでの円貨決済に加えて外貨決済も6月下旬から提供すると、それは良い知らせですね!
で変更点をまとめた表を見ると、外貨決済時の取引手数料は「ドルベース約定金額x0.495%」とアレ全然安くないし大手と同じだね。

その下に円貨決済時の変更点も併記されて、
(変更前)約定代金にかかわらず一律0円
(変更後)取引手数料(外貨決済時と同様)x適用為替レート
とわざわざわかりにくい書き方をしていますが、従来0円であった円貨決済でも約定金額x0.495%の取引手数料に変更されるということですね。

「お知らせ」の最後に、「《取引手数料について》これまでは米国株式の売買に係る取引手数料を無料としておりましたが、「外貨決済サービス」の開始に伴い、上記のとおり取引手数料を改訂させていただくこととなりました。」
とありますが、これは手数料改定の告知ではなく、外貨決済の開始に関する告知の中にある文面です。

因みに私はDMM株の口座を持っていないので米国株の取引もありませんが、利用者には個別にメール等で丁寧な事前告知をしているのかも知れませんが、公式サイトを見る限りはなるべく改悪に見せないような工夫が施されて新規口座開設希望者も気付かないかも知れませんね。
個人的には横並びで高止まりするネット証券の米国株取引手数料でチャレンジングな試みをするDMM株を興味深く見ていましたが、再度大手ネット証券と同一の取引手数料まで値上げする結果となったのは大変残念ですね。

4年以上ゼロ円で頑張って来たものの採算的に厳しかったのかも知れませんが、改悪の仕方や告知方法に誠意を感じられません。
大手の半額で0.25%の取引手数料に引き上げるならまだ許容できる部分もあったと思いますが、SBIや楽天と同じ手数料レベルなら世間が何故DMMを選んでくれると考えるのか不思議です。

それとDMMが手数料ゼロ円だからと中長期保有目的で米国株を買った人に対して決済時にはお代を頂きますと掌返しをする結果となるのだからもう少し誠意が必要だと思うんです。
利害関係のない立場からはゼロ円なんて続く訳ないのに手数料だけで選んだ人の自業自得と言えなくもないが、取引の度に為替手数料25銭は取ってそれがDMMの収入になっていて4年は続いたのだから継続できず大幅値上げするのはDMM側の問題ですね。

むしろある程度持ちっぱなし顧客の保有株が増えたところで値上げした場合にいつかは確実に取れる売却手数料を皮算用して値上げ最大限となる大手ネット証券同等レベルにこのタイミングで引き上げたのかなと穿った見方だって出来るんですよ。
そう受け取られないために丁寧な告知や納得感のある引き上げ方が必要だったのではないかと思います。

DMMは米国株の出庫手数料はゼロ円設定で今のところ有料化の情報はないので、既に保有している方は他社への移管も選択肢に入れて良いかも知れませんね。

今回の値上げにより、米国株取引でSBIや楽天よりDMMを選択するメリットは見当たらなくなったと思います。
また、競争が1つ減り日本における米国株取引手数料高止まりは今後も続きそうだと思うと、今回のDMM米国株の手数料ゼロ円ギブアップは大変残念ですね。
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posted by 韋駄天太助 at 12:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 全般共通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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