大きく戻して来たとはいえ、いまだにドル円レートは140円台で160円台の円安は遠くなりにけりで外貨建て資産の減少には大きく貢献しています。
預金金利ごときは焼け石に水どころか、金融資産的には森林火災にコップ一杯の水程度かも知れませんが、コップ一杯でもないよりはマシですね。
メガバンクは日銀決定を受けて金利改定の発表も早く普通預金金利を0.02%から0.1%に上げると横並びでアナウンスしました。(例:三菱UFJが9月2日から実施)
フットワークの良さそうなネット銀行の方が意思決定と発表は遅く、他社動向も確認して動きたい意図もあったのでしょうね。
住信SBIネット銀行はメガバンクに遅れて8月1日に発表しましたが、従来通りのメガバンク横並びで普通預金金利は0.1%でした。(10月1日実施)
但し、ハイブリッド預金金利は0.11%にしましたが、通常金利より0.01%高いのも従来通りで相変わらず渋いですね。
金利目当てで住信SBIを使う理由は個人的に見当たりません。
8月2日にはSBI新生銀行が発表しましたが、普通預金金利は0.11%でした。(9月2日実施)
しかしながら、なんとダイヤモンドステージの優遇金利を0.15%から0.30%に引き上げました!(8月9日実施)
日銀利上げを機に攻めて来ましたね。政策金利の上を行ってますからね。
おそらくauじぶん銀行の優遇金利に匹敵できそうなレベルも意識しての判断だったのでしょう。
auじぶん銀行の発表は更に遅れて8月9日でしたが、普通預金金利は0.11%でした。(10月1日実施)
auまとめて金利優遇の上乗せ0.2%は変わらないので、カブコム証券・aupayカード・aupay(スマホ決済)と連携させた際の優遇金利は0.31%になりました!
でも、この改定ならシンプルで何の捻りもないのでもっと早く発表できたと思いますが、本当は楽天銀行の出方も見たくて待ってたのかも知れません。
その楽天銀行ですが8月も半ばを過ぎたのに何もアナウンスがなく公式ページには従来の金利が載っているだけです。
普通預金金利をメガバンクにも劣る0.02%のままでまさか据え置くつもりではないでしょうから、意思決定が遅れてまだ発表できない状況と推測されます。
捻りのない改定なら全て0.08%金利を上げて、通常金利0.1%、マネーブリッジの300万円以下0.18%、300万円超0.12%にすれば良いだけですが、ここまで発表されないということは違うのでしょうね。
今後の楽天銀行の出方は2パターン想像できます。
<パターン1:改悪盛り込み改定!>
証券と同様に銀行も契約獲得順調で1600万口座。
新生やauじ銀は下に見てライバルは住信SBIネットだがココも殿様気味で魅力のある金利は提示しない。
楽天グループとしてはモバイル黒字化まで銀行も利益確保に頑張ってもらう必要もあり、今回を機にマネーブリッジ金利を下げたいが具体的な率や改悪をなんとか改悪に見せない方法やキャンペーンを検討しつつ三木谷決裁が遅れている。
<パターン2:モバイル利用条件等追加で優遇拡大?>
単純な改悪ではなくauじぶん銀行方式に寄せた優遇へ拡大する可能性もあるかも?
今のマネーブリッジは楽天証券との連携だけなので、楽天モバイルとか楽天カードとか楽天payとか連携させることで更なる優遇金利を提示する可能性も?
(その中で従来の証券との連携だけなら金利改悪になるとか)
三木谷氏はグループの全ての力を使って700万を越えたモバイル契約を更に伸ばしたいと考えているでしょうし、これだけ発表が遅れているのは単なる改悪検討が理由とも考えにくいですね。
ということで楽銀の発表がまだですけれど、最大優遇でauじぶんやSBI新生に並ぶ感じて特別意識して対抗しようとは思っていないでしょう。(それなら従来からやってる筈)
優遇金利順ではauじぶん0.31%>SBI新生0.30%になりますが、0.01%の違いに過ぎずSBI証券と連携すれば得られるSBI新生ダイヤモンドステージよりもauまとめて金利優遇は遥かに敷居が高いですね。
仮に1千万円をSBI新生に預けてダイヤモンドステージなら普通預金でも年間で税引前3万円(税引後23,900円)、月間で税引前2500円(税引後約1990円)程度の金利は付くのでどこに預けても雀の涙で同じという感覚のままでいると損するかも知れませんね。
今のところは普通預金ならSBI新生かauじぶんの優遇金利を狙うのがベストでしょう。
